太陽光発電の導入を検討する際、最も重要なのは「日射量」です。日射量が高い地域では、太陽光発電の効率が良くなり、電力の自給自足や経済的なメリットをより大きく実現できます。本記事では、日射量がどのくらいの地域で太陽光発電が有効か、そしてそのメリットについて解説します。
日射量とは?
日射量は、太陽光が地表に降り注ぐエネルギーの量を示す指標で、通常「kWh/m²(日射量)」として表されます。つまり、太陽が照らす面積あたり、一定時間にどれだけのエネルギーが到達したかを示す値です。地域によって日射量が異なるため、太陽光発電の効率や発電量も大きく変動します。
太陽光発電の効率を最大化するために:日射量データの活用
太陽光発電システムを導入する際、地域ごとの日射量データを把握することが非常に重要です。このデータをもとに、地域ごとの発電ポテンシャルを予測し、エネルギー効率の良い太陽光発電システムを選ぶことが可能です。特に、太陽光発電システムの効率を最大化したい方は、NEDOの提供するデータを参考にすることで、より正確な導入計画を立てることができます。
NEDOの日射量データで効率的な太陽光発電を実現
NEDO(日射量データベース閲覧システム)では、日本各地の日射量に関する詳細なデータが提供されています。このデータを活用することで、太陽光発電の導入に役立つ情報を得ることができ、より最適な発電システムを選定する手助けになります。ぜひ一度、チェックしてみてください。
年間日射量の計算方法
年間の日射量を計算するためには、全天日射量 年平均の値に365日を掛け算します。例えば、九州地域のデータが 4 kWh/m² とすると、次のように算出できます:
- 4 kWh/m² × 365日 = 1,460 kWh/m²
このように、日射量を年間ベースで予測することができ、地域ごとの発電効率を把握することができます。
NEDO 日射量データベース閲覧システム にアクセスして、さらに詳しいデータを確認しましょう。
(※NEDOのデータに基づく写真も下記に貼付しています。)

日射量が多い地域で太陽光発電のメリットが高い理由
1. 発電量の増加
日射量が多い地域では、太陽光パネルに届く光の量が多くなるため、発電量が増加します。これにより、太陽光発電システムがより多くの電力を供給し、長期的には電気代の削減が可能です。特に、日照時間が長い地域では、日中の発電量が多くなり、より効率的にエネルギーを利用できます。
2. 投資回収期間の短縮
日射量が多い地域では、発電量が増えるため、初期投資を回収するまでの期間が短縮されます。例えば、日射量が年間1,500 kWh/m²の地域では、低い日射量の地域(例えば、年間1,200 kWh/m²)よりも早く投資回収ができる可能性があります。これにより、より早い段階で利益を得ることができます。
3. エネルギー自給自足の可能性
太陽光発電によるエネルギー自給自足の可能性も、日射量が多い地域で高まります。特に、自宅で消費する電力が多い地域では、余剰電力を電力会社に売却することができるため、追加収入を得る手段にもなります。
日射量の目安とメリットが得られる地域
日本国内での平均的な日射量は、年間1,100~1,400 kWh/m²程度です。しかし、地域によって大きく異なります。ここでは、日射量がどれくらい以上の地域で太陽光発電にメリットがあるかを紹介します。
1. 年間1,500 kWh/m²以上
この地域では、太陽光発電が非常に効率よく行えます。例えば、沖縄や九州南部、四国地方などが該当します。日照時間が長く、安定した晴天日が多いため、太陽光発電の恩恵を最大限に受けることができます。このような地域では、太陽光発電システムの導入に非常に高い経済的メリットがあります。
2. 年間1,300 kWh/m²以上
関東地方や東海地方の一部、さらには近畿地方の一部などがこれに該当します。日射量が高めの地域では、十分に発電効率を高めることができ、電気代削減や自家消費型のシステムの導入でメリットを享受できます。特に、家庭用の太陽光発電システムでは、約6~8年で投資回収できる場合もあります。
3. 年間1,100 kWh/m²以上
この地域では、発電量が平均的な範囲に収まりますが、コストパフォーマンスが良い場合もあります。東北地方や中部地方の一部が該当します。発電量は少ないものの、補助金や税制優遇措置を活用することで、十分に導入メリットがあります。
4. 年間1,000 kWh/m²以下
日射量が1,000 kWh/m²を下回る地域では、太陽光発電の効率は低くなります。北陸地方や北海道などがこれに該当します。これらの地域では、発電量が少ないため、投資回収に時間がかかる場合が多く、慎重に導入を検討する必要があります。しかし、補助金や電力買取価格の優遇措置があれば、ある程度のメリットが得られる可能性もあります。
まとめ
太陽光発電のメリットは、日射量に大きく依存します。日射量が多い地域では、発電効率が良く、電気代削減や投資回収の期間短縮が期待できます。沖縄や九州、四国地方などでは、特に太陽光発電の導入に大きなメリットがあると言えるでしょう。反対に、日射量が少ない地域では、発電効率が低くなるため、導入のメリットを十分に享受するためには慎重に計画を立てる必要があります。
地域ごとの日射量に応じて、最適な太陽光発電システムを選ぶことが、最大のメリットを得るための鍵となります。