はじめに
最近、「請求額がじわじわ上がっている…」と不安になりますよね。
本記事では、電気代が高くなる“仕組み”をまず簡単に整理。
そのうえで、今日からできる対策を優先度順にまとめます。家計の負担を少しでも軽くしましょう。
目次
- 電気代が高騰する主な原因(今なにが起きている?)
- 今すぐできる対策(優先度順)
- でんぴょんQ&A
- まとめ(まず“ここから”やればOK)
- 次に読むべき記事
電気代が高騰する主な原因(今なにが起きている?)
燃料費調整(毎月の原材料コストで上下する仕組み)
- 多くの料金メニューは、原料(LNG・石炭など)の輸入価格に連動して電力量料金が毎月自動で上下します。
- 燃料が高い時期・円安の時期は、燃料費調整額がプラスに働き、請求額が上がりやすいのがポイントです。
出典:資源エネルギー庁
再エネ賦課金(2025年度は単価アップ)
- 2025年度の再エネ賦課金単価は3.98円/kWh。400kWh/月なら月約1,592円・年約19,104円の負担目安です。※注釈:「再エネ賦課金」は電気を使った分だけ上乗せされる追加料金です。
- 賦課金は毎年度見直され、2025年5月検針分〜2026年4月検針分に適用。
出典: 経済産業省
補助金(電気・ガスの国支援)は限定的・時限的
- 2025年は7〜9月使用分のみ国の値引き支援が実施。時限的で、期間外は請求が“元に戻る”体感になります。
出典:資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」
国際エネルギー価格・為替の影響
- 2022年度の燃料高騰以降、電気料金は上昇基調。燃料輸入価格の動向や為替が家計の電気代に波及します。
出典:資源エネルギー庁 パンフ「エネルギーとコスト」
今すぐできる対策(優先度順)
※金額例はモデル世帯:月400kWh利用の電力量料金部分を基に概算化。
※電気代の試算に使用する単価は「27円/kWh(税込)」とする。
※削減“割合”は**資源エネルギー庁の最新パンフ(夏季 家庭向けメニュー)**の「点灯帯(19時頃)」効果を採用(=夕方の電力使用に対する比率)。全日では効果がさらに積み上がる可能性があります。出典は下記参照。
契約・制度まわり(固定費対策)
1. 請求明細を確認し、再エネ賦課金・燃料費調整の影響を把握
- 「上がっている理由」を明細で可視化。賦課金は使用量×3.98円/kWh(2025年度)なので、まず使用量の低減が直撃効果。
- 400kWh→**月1,592円(年19,104円)**が賦課金の目安。
出典:経済産業省
2. 国の支援期間(あれば)を確認して、期間外の請求を見込む
- 2025年は7〜9月使用分のみ値引き。期間外は値引きがなくなるため、前年同月比で請求が上がる体感も。
出典:資源エネルギー庁
機器の使い方(今日からできて効果が大きい)
3. エアコンの設定温度を“無理ない範囲で”上げる(冷房)
- 26℃→28℃で5.4%削減(点灯帯の家庭電力に対する効果)。
- モデル試算:400kWh×エアコン構成比38.3%×5.4%=約8.3kWh/月削減 → 約224円/月(約257円/月)。
出典:資源エネルギー庁
4. エアコンのフィルター清掃
- 1.9%削減(点灯帯)。
- モデル試算:400kWh×38.3%×1.9%=約2.9kWh/月 → 約79円/月(約90円/月)。
出典:資源エネルギー庁
5. 照明は明るさを少し下げて、不要な照明はオフ
- 明るさ調整で2.5%削減、こまめ消灯で1.5%削減(点灯帯)。
- モデル試算(明るさ):400kWh×照明14.9%×2.5%=約1.5kWh/月 → 約40円/月(約46円/月)。
- モデル試算(こまめ消灯):400kWh×14.9%×1.5%=約0.9kWh/月 → 約24円/月(約28円/月)。
出典:資源エネルギー庁
6. 冷蔵庫は“強→中”、詰め込みすぎない・開け閉め短く
- 1.2%削減(点灯帯)。
- モデル試算:400kWh×冷蔵庫12.0%×1.2%=約0.6kWh/月 → 約16円/月(約18円/月)。
出典:資源エネルギー庁
7. テレビは省エネモード+輝度を下げる
- 2.0%削減(点灯帯)。
- モデル試算:400kWh×8.2%×2.0%=約0.66kWh/月 → 約18円/月(約20円/月)。
出典:資源エネルギー庁
省エネ製品・住まい(中期で効く投資)
8. 省エネ機器・LED・断熱の導入を検討
- 省エネ性能の良い製品への買い替え、LED化・断熱強化は年間の使用量を下げやすい“土台作り”。
- 製品選びは統一省エネラベル(★・多段階評価点・年間目安エネルギー料金)を確認。
出典:資源エネルギー庁
でんぴょんQ&A
Q.「正直、毎月いくら変わるの?」
でんぴょん:「まずはエアコン温度+フィルター掃除でOKだよ! モデル世帯なら月300円前後から動き出せるにゃ。さらにLED化や省エネ家電に変えると、年間でまとまった削減が狙えるにゃ!」
まとめ(まず“ここから”やればOK)
- 明細を見て「どこが上がっているか」を把握(賦課金・燃料費調整)
- エアコン温度+フィルター清掃で即効の固定化
- 照明の明るさ調整・こまめ消灯を家族ルールに
- 中期はLED・省エネ家電・断熱で“使う量そのもの”を減らす
次に読むべき記事
- 「電気代節約できる節電アイテム総まとめ【永久保存版】」
- 「節電家電ベスト10【主婦が選んだ本当に役立つもの】」
- 「エアコンの電気代を劇的に節約する5つの方法」
- 「断熱カーテンで冷暖房効率アップする方法」


